今日は前回の
続きをお伝えします。
どのようなデザインになるかというと、
2018年にTechartとRolf BenzがコラボしたE3 Cayenneの内装のオマージュです。ただ当然、991の内装はE3 Cayenneと全く違うため、スポーティ×Rolf Benzの持つラグジュアリーさを同時に再現する必要があります。そこでTechartの内装のデザイナー兼最高責任者、Markusといろいろ話し合って決めていきます。余談ですがTechartの内装はまずどのパーツを張り替えるか決めた時点で、料金が決まっており、それから基本何をしても変わらないのです。つまり複雑なものを除いて、レザーやステッチの色、パンチングやアルカン、パイピングなどにしても金額は変わりません!簡単に言うとエアロ取り付けや板金修理の工賃も複雑じゃなければ基本料金は変わりませんよね?なので内装張替え=金額が未知数というわけではないのです。
本題に戻るとこのファブリックがRolf Benz製のウール素材で、両社の相談の結果、車のシートために作られた特注品になります。座り心地・耐久性に優れた新しい提案としてウールが採用されたようです。そしてウールも普通のウールではなく「バージンウール」となります。
バージンウールは、「今までに1度も毛を刈ったことのない羊からとれる最初のウール」のことで、当然ですが羊の一生のうち、たった1度しかとれません。これは2回目以降に取れるウールよりも柔らかく、肌触りもよく丈夫で保湿や防水にも優れています。
実際今年のジュネーブで発表されるはずだったBentley Bacalarにもファブリックと5000年もののウッドが使われております(笑)
なのでもしかしたらこれからのトレンドになるかもしれません
そして今日、本国から出来上がったものの写真が送られてきました。
狭すぎてパイピングが入れられないところにはステッチを使い、体が触れるところにはファブリックといった感じです。
そしてこの最後の写真、やり直しになったそうなので、下の写真がやり直したものです。
どこがダメだったかというと…
ステッチの間隔です
まさにこの職人魂には圧巻です
ちなみにこの992のファブリック素材もRolf Benz製です。
ということで、ポルシェの内装カスタム356から992までお待ちしております。